借金を返済する時、元金のみ返済する方法やリスクとは？

借金を返済する場合、元金のみ返済をする方法はあるのでしょうか？借金をした場合、利息というものはつきものです。しかし、利息ばかり返済して元金が返済できていなかったり、利息のみに苦しめられていると返済の目処がたちません。

この記事では、利息に苦しめられている方が利息から脱出できる方法について紹介していきます。元金のみ支払いをする場合1番最適な方法の、任意整理についてや債務整理とはどのような内容の種類が存在するのか、その他利息のみの支払いにする方法やおすすめな事務所について詳しく説明していきます。

債務整理とはどのようなものなのか全く分からない方でも理解することができるように紹介していきますので「今抱えている借金をどうにかしたい」と悩んでいる方は是非ご覧ください。

結論から言うと、返済を元金のみにする方法は任意整理です。任意整理のデメリットについてこちらにまとめたので、借金生活から抜け出したい方はご覧ください。

1番最適な任意整理について

借金を元金だけ返済する時に一番最適な方法は任意整理です。任意整理とはどのような内容なのでしょうか？

任意整理とは

任意整理とは、取引開始時にさかのぼって利息制限法の上限金利である15～20％に金利を引き下げて再計算するという方法です。再度計算することによって借金を減額した上で、金利をカットし元本のみを返済することができます。任意整理をおこなった場合、原則3年～5年程で分割返済するという内容を賃貸業者とかわし、契約後、和解した内容にしたがって返済していきます。任意整理をおこなった場合は、減額された元本のみを分割して返済していくので将来の金利や遅延損害金も返済する必要がなくなるため、月々の返済額を減らすことができます。

任意整理ができる人とはどのような人？

任意整理は誰でもおこなえるものではありません。任意整理をおこなう場合の条件を紹介します。
任意整理をおこなうためには、

• 毎月安定した収入を得ることができる
• 任意整理後3～5年で完済することが可能
• 必ず返済するという意思があるのか

という条件を満たしていなければなりません。

毎月安定した収入を得ることができる

任意整理をおこなう場合、安定した収入が必要です。職業や雇用形態に条件はないのでパートや正社員関係なく支払いをすることができることを証明することができれば任意整理をすることは可能です。

任意整理後3～5年で完済することが可能

任意整理をおこなった場合、借金の元金を3年(36回)～5年(60回)で払う必要があります。そのため、収入から必要な生活費を差し引いた金額の中で返済していくことが可能なのか計算をする必要があります。3年～5年の間には急な出費などもあると思いますので、余裕をもった返済計画をたてるのが好ましいでしょう。

必ず返済するという意思があるのか

任意整理後は、生活をする上で必要な生活費を差し引いても返済を続ける意思があることが条件です。利息などはカットしているので賃貸業者との交渉で和解した毎月の返済額はきちんと返済するようにしましょう。

任意整理ができない人はどのような人？

任意整理ができない人とはどのような人なのでしょうか？
任意整理ができない人とは、

• 借金の額が大きすぎる
• 1回も返済をしていない
• 生活保護を受けている
• ローンで商品を購入している場合

などです。どのような内容なのか見ていきましょう。

借金の額が大きすぎる

年収の2倍を超えるような多額の借金を抱えている場合は、任意整理では解決できる可能性が少ないと言えます。なので、他の債務整理の手続きを検討する方が良いでしょう。

1回も返済をしていない

借金を一度も返済していない場合、借金を返すことができないと分かったうえでお金を借りたと認識され、賃貸業者が任意整理に応じない可能性があります。任意整理の交渉では、きちんと返済を行うという意思が大切です。任意整理をおこないたいと思った場合、返済しているという実績を作ったうえで任意整理をおこなうとスムーズにおこなうことができるでしょう。例外で病気や失業などの理由がありやむを得ない場合は受け入れてもらえるケースもあるので、そのような場合は相談をしてみましょう。

生活保護を受けている

生活保護を受けているということは、生活をするのが難しく支給が必要なため受けていると認識されます。借金を返済することができず債務整理をする場合、返済が免除される自己破産を検討する可能性が高いでしょう。

ローンで商品を購入している場合

ローンで高級な商品を購入している場合、任意整理は行えますがローンの支払いを続けている商品に関しては返却を求められる場合が多く存在します。任意整理をおこないたいけれどローン組んだ商品を使って仕事をしており、取り上げられるのが困るという場合は返却できない事情を説明し合意内容を検討する方法もあるので依頼時に相談してみると良いでしょう。

債務整理にはどのような種類があるの？

債務整理といってもどのような種類があり、どのようなメリットやデメリットがあるのか知らない方も多いかと思います。どのようなものがあるのでしょうか。
債務整理の種類には、

• 任意整理
• 個人再生
• 自己破産
• 過払い金請求

という4つの方法があり、どれも借金を減らしたいという方が行う方法です。この４つがどのような内容なのか説明していきましょう。

任意整理とは何？

任意整理とは、取引開始時にさかのぼり利息制限法の15％〜20％という上限金利に金利を引き下げて再計算することです。再計算することによって、金利がカットでき、元本を3〜5年で払っていくという手続きになります。任意整理は、裁判所を通さずに行うもので、周りの人に知られることなく手続きを進めることができます。元本部分が全く返済できていない方や、収入はあるけれど返済に追われて生活が回らない方向けです。元本を減らすことはできませんが、利息カットをすることで借金の完済予定日までの利息をゼロにすることができます。

個人再生とは何？

個人再生とは、裁判所への申し立てを通して、税金・養育費・罰金など非免責債権を除いた借金を五分の一〜最大十分の一まで減額できる手続きのことです。個人再生は、民事再生法に規定があり、法律(国)で認められた借金救済制度となっており、「住宅が残せる」「ローンを完済していれば自動車が残せる」といった良さがあります。 ただし返済しなければならない最低限の金額が100万となっており、100万以下の借金は、個人再生をおこなうことができません。

自己破産とは何？

自己破産とは、裁判所へ申立てを通して税金や養育費など非免責債権を除いた借金を全額免除してもらう手続きのことです。自己破産は、破産法という法律(国)で認められた借金救済制度となっており、借金の返済能力がないと裁判所に認められた場合のみ行うことができます。家や車などの財産は没収されますが、自己破産後に得た収入や財産までが没収されることはありません。債務者の経済的な再起が自己破産の目的となるので、生活の立て直しに必要な財産は手元に残しておくことが可能です。

過払い金請求とは何？

過払い金とは、カードローンやキャッシングなどで賃金業者に払いすぎていた利息のことで、 この過払い金を取り戻す手続きを過払い金請求といいます。 対象となる方は、2010年6月17日以前に借入をしていた方か完済してから10年以内の方です。

債務整理をおこなう場合のメリットやデメリットは？

債務整理をおこなう場合のメリットやデメリットを紹介していきます。

債務整理のメリットについて

債務整理を行う場合のメリットについて1つずつ紹介していきましょう。

・任意整理について

任意整理のメリットは、利息のカットをおこなうことで支払いを元金だけにすることができ毎月の返済額が安定し下がる可能性が高いということや、ギャンブルや浪費といった借り入れ原因でも関係なく和解することが可能というメリットがあります。

・個人再生について

個人再生のメリットは、任意整理よりも大きな費用を免除してもらうことができ、条件をクリアすることで住宅や車などを手放すことなく手続きをすることができるということや、ギャンブルや浪費といった借り入れ原因でも関係なく和解することが可能というメリットがあります。

・自己破産について

自己破産のメリットは、税金や非免責債権以外の全ての債務を免除してもらうことができます。そして、無職や生活保護受給中の方でも行うことができ全ての財産を没収されるわけではなく20万円以下の預貯金などは没収されることがないというメリットも存在します。

・過払い金請求について

過払い金請求のメリットは、払いすぎたお金が戻ってくるというメリットが存在します。

債務整理のデメリットについて

債務整理を行う場合のデメリットについて1つずつ紹介していくのでご覧ください。

・任意整理について

任意整理のデメリットは、ブラックリストにのる可能性があるということです。ブラックリストにのるとローンやクレジットカードの利用、車の所有などにも影響がでるためそのようなデメリットも認識しておきましょう。

・個人再生について

個人再生のデメリットは、ブラックリストに5〜10年登録されることや、官報にのること・手続き費用や期間がかかることや手続きが複雑などのデメリットがあります。個人でおこなうのはとても難しいので弁護士や司法書士に依頼すると良いでしょう。

・自己破産について

自己破産のデメリットは、ブラックリストに１０年間登録されることや、連帯保証人に迷惑がかかること、家や車などの高額な購入品が回収されるなどのデメリットが存在します。

・過払い金請求について

過払い金請求のデメリットは、任意整理をおこなったとみなされ過払い金を請求している期間のみ、ブラックリストに登録される可能性があるというデメリットが存在します。

面倒な債務整理手続きをすべて任せる際におすすめの事務所や選び方についてこちらにまとめたので、これから債務整理をしようか迷っている方はチェック！

その他の利息のみの支払い方とは

その他に利息のみを払う方法とは、どのような方法があるのでしょうか？債務整理をおこなう以外に借金を利息のみにする方法とは、

• 特定調停
• おまとめローン

などがあります。どのような内容なのでしょうか？

特定調停とは？

特定調停とは、賃貸業者や銀行などの債権者と返済について直接話し合いをする手続きのことです。弁護士や司法書士に依頼するのではなく債権者と本人自身で話し合いをおこない、返済を行うのがどうしても難しいということを伝えることで新しい返済計画について話し合いを行い両者が合意できるかたちで完結します。弁護士や司法書士に依頼する費用がかからないという良さもありますが、自身でおこなう手間もかかりブラックリスト入りすることは免れられません。

おまとめローンとは？

おまとめローンとは、複数の賃貸業者から借り入れをしている場合借金を1つの賃貸業者に絞り1本化するという方法です。元金の変動はありませんが、より低金利ローンに借り換えをし1つに絞ることによって返済の負担を減らすことができます。おまとめローンに変更した方が今より金利が低くなるのかきちんと計算した上で検討してみましょう。

債務整理をする場合のオススメな事務所一覧

債務整理をする場合にオススメな事務所を紹介していきます。どの事務所も全国対応の事務所となっているため検討する際の比較材料にもなるでしょう。

司法書士法人杉山事務所

司法書士法人杉山事務所は、日本を代表する週刊ダイヤモンドで、 取り上げられる程の実績をもっています。毎月の相談件数は10000件（※過払い金・債務整理を含む借金問題）、賃貸業者との交渉力やノウハウをたくさん蓄積している法務事務所です。
埼玉県で依頼する場合、債務整理の相談・依頼が出来るのは東京事務所となっています。来所する際も、交通機関でのアクセスが良くとても便利です。車で来所の場合は近くのコインパーキングを案内してくれます。来所が難しい場合は無料で出張してもらうことも可能です。

杉山事務所のオススメ理由

• bellFaceやLINEを活用することでビデオ通話で相談や本人確認ができる
• 担当の司法書士が最初から最後までしっかりサポート
• 無料相談、無料診断、無料出張相談が可能
• 過払い金請求の着手金や初期費用無料
• 全国トップクラスの相談、解決実績があり最新の情報やノウハウが豊富

杉山事務所の詳細

弁護士法人・響

弁護士法人・響は、東京に3支店、福岡や大阪に支店を構えている法律事務所です。ワンストップで対応できるように弁護士・税理士・社労士・行政書士・調査会社からなる組織です。様々な業種と協力して問題に取り組むことによってそれぞれの専門領域にとらわれることなく、多角的に問題を解決することができます。取り扱い業務は(個人)債務整理・交通事故・労働問題・B型肝炎・相続問題・離婚・刑事事件・ビザ申請(法人)顧問弁護士契約・事業承継・人事、労務問題・債権回収・不動産・商法登録などの依頼が可能です。

弁護士法人・響のおすすめ理由

• ワンストップでの対応可能
• 女性の弁護士在籍
• 24時間対応可能な減額診断がWebでおこなえる
• 費用の分割払い可能
• 相談は何度でも無料

弁護士法人・響詳細

司法書士法人 中央事務所

中央事務所は、東京・大阪・名古屋・福岡の4拠点事務所を構えており、96名の司法書士が在籍している事務所です。無料スピード診断というものを取り入れており、電話番号を入力するだけで5分で現金がいくら戻るか調べることができます。問い合わせは年中無休で、営業時間も朝7時から夜0時までととても長い間営業しているので日中仕事や家事で忙しい方も依頼することが可能です。取り扱い業務は、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)の依頼が可能です。

司法書士法人 中央事務所のおすすめ理由

• 借金解決専用の司法書士事務所
• 初期費用、着手金が無料
• 早朝から深夜まで営業可能
• 出張面談対応可能
• 相談は何度でも無料

司法書士法人 中央事務所詳細

司法書士法人はたの法務事務所

はたの法務事務所は、司法書士歴が27年あり相談実績が20万件以上ある司法書士事務所です。全国に無料出張で出向くことが可能で、土日祝も対応することができるのでさまざまな県からの依頼を取り扱っており自社独自のノウハウが豊富です。女性専用の無料相談ダイヤルが存在することから女性からの人気も高く、女性の方でも安心して依頼することができます。取り扱い業務は、債務整理(任意整理・個人再生・民事再生・自己破産・過払い金請求)・登記業務などの依頼が可能です。

司法書士法人 はたの法務事務所のおすすめ理由

• 女性無料相談ダイヤルがある
• 着手金無料
• 費用の分割払い可能
• 出張費無料
• 相談は何度でも無料

司法書士法人 はたの法務事務所詳細

借金をした場合、利子を支払うことで精一杯になり元金の支払いまでできていないという方は数多く存在します。いつまでも利子だけを払っていては借金を完済することはできず、ダラダラときつい生活を続ける一方です。そのような生活から脱出するためにも、支払うのが厳しいと感じた方は早い段階で検討してみるのも良いかと思います。

長岡 健太

司法書士法人NEW.S 司法書士

借金の問題を抱えていらっしゃる皆さまの不安や疑問を解消し、新たな人生への一歩を踏み出す一助になれば幸いです。お一人で悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。

所属会	東京司法書士会 第1301212号
出身地	栃木県宇都宮市
保有資格	司法書士