任意整理の費用は?支払いの流れも詳しく明かします
- 『任意整理の費用総額はどのくらいなんだろう?』
- 『任意整理費用の支払いの流れは?』
- 『1社は借金30万円だけど、任意整理したほうがいいの?』
という疑問をお持ちのあなたに向けて、
- 任意整理の費用相場はいくらぐらいなのか
- 任意整理の費用が払えなかった時はどうすればよいのか
- 任意整理で選ばれ続けている事務所はどこか
を任意整理に実際に立ち会った経験や任意整理された方の体験談に基づいて明かしていきます。
実際に貸金業者6社を任意整理した際の費用と途中解約できるのかについても実例を元に解説しました。任意整理を依頼したら貸金業者への支払いはストップしますが、任意整理費用の分割払いがスタートする事務所がほとんどです。
費用の分割払いを続けられるかどうかで、あなたにとって任意整理が最適なのかどうかも事務所は見ています。費用を払い続けることが難しいのであれば、個人再生や自己破産を勧められるのも事実です。
記事の終わりに任意整理で選ばれ続けている事務所5選とその費用についてもまとめたので無料相談してみるかどうかの判断材料にしてください。
2024年も口コミ・評判で選ばれ続けているのが実績でわかる!債務整理の相談件数毎月10,000件の杉山事務所なら、借金減額の無料相談ができます。具体的に月々の返済額がどのぐらいまで減らせるか知るだけの利用もOKですし、そのまま依頼することも可能です。まずは、杉山事務所で借金がいくら減額できるかチェックしてみましょう。
2023年に杉山事務所は任意整理の費用改定がありました。着手金27,500円~。今年は徹底的に任意整理に注力する年になりそうです!
任意整理の具体的な費用とは?どんな流れで支払っていくの?
- 『いざ任意整理を依頼しようと思って調べても費用がよくわからない…』
債務整理に関する報酬の設定は自由化されており、弁護士や司法書士が所属する団体が定めた報酬基準に則って、自由に設定することが可能です。
日本司法書士会連合会が定めた指針:着手金・成功報酬名目を問わず1社5万円が上限
日本弁護士連合会が定めた規程:着手金 上限なし・解決報酬金 1社2万円以下
この基準から、任意整理の費用相場は貸金業者1社あたり4〜6万円となります。
任意整理費用の種類
任意整理の相談料
最初の相談時の費用。債務整理に注力している事務所は無料が多いです。
任意整理の着手金
手続きを弁護士に依頼し契約を結んだときに支払う費用。任意整理が不成功の場合でも返還されません。
任意整理の解決報酬金
業者との事件が解決したこと自体により発生する報酬金(上限 1社あたり2万円以下)。
任意整理の減額報酬金
業者が主張する債権額と実際に支払うことになった金額との差額をもとに算定する報酬金(上限は減額された金額の10%)。
任意整理の過払金報酬金
回収した過払い金額をもとに算定する報酬金(上限は示談交渉の場合は20%、訴訟をする場合は25% )
任意整理のその他事務手数料
任意整理手続きをすすめる上で、場合によっては役所から書類を取り寄せたり、郵便代や収入印紙代等が発生します。
6社について任意整理をした場合の費用例
借金を100万円減額して、過払い金20万円ある場合:
相談料0円+着手金0円+解決報酬金12万(2万円×6社)+減額報酬金10万(減額100万×10%)+過払金報酬金4万(20万×20%)=26万円
任意整理の費用は、分割払い・後払いに対応している事務所も多いので、相談時に確認しましょう。任意整理は借金を減額し、無理のない範囲で返済を続けていく手続きです。
分割支払いの場合は、実際の任意整理後の返済額を下回らないように設定されます。返済が実際に可能かどうか弁護士費用の支払いで練習をします。
任意整理手続き依頼後に途中解約できる?キャンセル料はかかる?
手続きを依頼した後に家族が返済を肩代わりしてくれた、依頼した弁護士が連絡が遅いため事務所を変えたいなど、途中でキャンセルをしたくなることもあります。その場合、タイミングによっては途中解約もできます。
①依頼直後のキャンセルの場合⇒受任通知発送前であればキャンセルは可能です。事務所によっては着手金の請求がある場合もあります。
②受任通知発送後のキャンセルの場⇒受任通知発送後もキャンセルは可能ですが、この場合は辞任通知を発送する必要があります。既に手続きが進行しているため、着手金を請求されることがあります。また、業者は受任通知を受け取ると「支払い不能」とみなし、一括請求をしてくることが多いです。
③和解後のキャンセル⇒和解が済んでいた場合は債務整理を取り消すことはできません。費用の返還もありません
着手金や違約金は事務所毎に設定しているため、予め確認をしましょう。
任意整理は弁護士と司法書士どちらに頼む?
弁護士と司法書士の違いは「依頼できる負債の上限額」です。弁護士の場合、上限額はありません。一方、司法書士の場合には上限があり、「債権者1社につき140万円まで」となっています。
数社の業者の合計が140万円を超えても平気ですが、1社でも140万円を超える借入があると、その業者は介入できません。また、140万円以上の過払い金があった場合も、司法書士は介入できないことになっています。
しかし、司法書士は弁護士に比べて費用が安くなる傾向があります。借入れ額や過払い金が140万円を超えないず、なるべく費用を抑えたい場合は司法書士を検討するメリットはあります。
任意整理は自分でもできる?その場合のデメリットは?
任意整理をなるべく費用をかけずに自分でできないかと考える人は少なくないと思います。
自分で任意整理をすることは法律上は可能ですが、実際に自分で任意整理をすることは難しく、現実的ではないです。
まず、任意整理はあくまでも任意の交渉にすぎないので、債務者本人から任意整理の申し入れがあったとしても、業者がこれに応じる義務はありません。そのため、相手にしてもらえず「弁護士を入れてください」と門前払いをされる可能性が高いです。
その後の交渉のために、業者に過去の取引履歴を開示してもらい、引き直し計算(利息上限法に基づいた金利で利息を再計算する作業)をする必要があります。専門的な計算になるので、過払い金の見落としがないように正確に計算を行うことが素人では困難です。
引き直し計算だけを行う司法書士事務所もあるので、専門家の力を借りることをおすすめします。和解案を作成し、いざ交渉となっても悪条件で和解をしてしまう可能性が高く、大きなデメリットです。任意整理を円滑・有利に進めるためにも専門家に依頼することが大切です。
任意整理の費用についてよくある相談
任意整理の費用は事務所によって費目が違ったり、実際に総額いくらになるのか明示されていないことが多いです。とはいえ、なににいくらかかるというような費用は任意整理を依頼するうえで知っておくべきです。必ずと言っていいほど皆様から同じような相談を頂くので、Q&A形式でまとめました。以下の内容でも解決できない相談事がありましたら、コメント欄からお気軽にご相談ください。
任意整理の費用相場は?
任意整理の費用は、弁護士や司法書士が所属するそれぞれの団体で上限が定められており、費用の相場は1社4〜6万円となります。しかし、一定の条件をクリアすれば法テラスを利用し、費用を抑えることができます。
法テラスとは、経済的に余裕のない人が、法的トラブルが発生した場合に、法律の専門家に相談や依頼できるように、国が設立した機関であり、無料相談をはじめ、費用や報酬の立替えや、書類作成援助というサービスを行っています。
収入と資産の両方が一定額を下回ることで利用ができ、任意整理を依頼した場合は、報酬金はなく、1社実費10,000円と着手金33,000円の合計43,000円で依頼ができます。
飛び込みの相談では弁護士を選べなかったり、経験の浅い弁護士が担当する可能性があったりとデメリットもありますが、生活保護を受けている方は法律トラブルでお困りの場合は、積極的に利用された方が良いといえます。
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任意整理するより弁護士費用が高くつく事はありますか?
借り入れ金額が少額である場合、弁護士・司法書士への費用のほうが借金減額の効果よりもかかることになるので、任意整理をしない方がいいでしょう。
借り入れ元本額が15万円くらいまでだと、減額する額が見合わないことがありますので、費用対効果を考慮して手続きをしない方がいいという結論になります。何社か借り入れがあって、1社だけ借り入れ元本が少ないというような場合には、その会社だけは任意整理の対象から外すことも可能です。
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毎月の返済で手元にお金が残らず、任意整理の費用は払えない。何かいい方法はありますか?
まずは費用の分割払い、後払いができる事務所を探しましょう。相談料が無料の事務所も多いです。任意整理の手続きを依頼すると、業者へ受任通知が送られ、返済がストップします。それまで返済していたお金を弁護士費用へ充てて、分割で支払うことで費用の積み立てができます。分割回数は事務所によって変わるので、最初の相談時に確認をしましょう。
任意整理の手続き後も減額された借金の返済は続きます
任意整理の手続き後も減額された借金の返済は続くので、返済のクセ付けのような目的も含まれています。もし弁護士費用を分割で支払うことが困難な場合は、その後の任意整理後の返済も困難と見なされ、任意整理ではなく他の個人再生や自己破産等の債務整理の手続きを検討するよう勧められることもあります。
借金が1社140万円以下で過払い金が発生していない場合は司法書士に依頼をする方が弁護士費用よりもお得になるケースがあります。
急な出費や入院等で弁護士費用が払えなくなった場合は、必ず弁護士・司法書士の事務所へ連絡をしましょう。支払いを遅らせたり、あなたに最適な解決方法を提案してくれるはずです。逆に放置し、連絡が取れない状況を作ってしまうと、弁護士・司法書士は代理人をやめてしまい、業者からの督促が再開してしまいます。
30万円のカードローンは任意整理したほうがいいの?
複数社から借入して、その業者の中には数万~10万や30万程の利用しかないと言うユーザーもいるかと思われます。少額の業者について任意整理した方が良いケースと、しない方が良いケースの解説をお願いします。
例えば、30万円のカードローン(年利16%)は12回分割で借りると利息は26,828円となり、任意整理の費用相場の1社4万円の費用の方が高くなってしまいます。少額の業者については、任意整理の対象から除外し、そのまま自分で返済を続けた方がいいケースもあります。
ただし、分割回数がもっと多く、利息が弁護士費用を上回る場合もあるので、少額でも弁護士へしっかり相談しておきましょう。しかし、既に滞納しており一括請求をされていてどうにも返済ができない場合は任意整理をし、分割での返済へ戻してもらうメリットはあります。
任意整理で選ばれ続けている事務所5選の費用比較
任意整理の無料相談件数が多く、毎月安定した件数の任意整理依頼を受け続けている事務所を5つ紹介します。今回は費用に着目しました。
事務所選びに悩まれているあなたの判断材料にしてください。結論から言うと、費用の内訳まで細かく明示している事務所は少ないです。なぜなら、あなたの借入状況によって費用は前後するからです。とはいえ、本記事で費用相場は掴めたと思います。
無料相談時にあなたがもし仮に任意整理するなら費用がいくらぐらいになるのか、きちんと説明を受けて納得したうえで手続きを進めてください。
司法書士法人杉山事務所 | みどり法務事務所 | みつ葉グループ | ベリーベスト法律事務所 | サンク総合法律事務所 | |
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相談料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
着手金 | 27,500円~ | – | 0円 | – | 0円 |
基本報酬 | 0円 | – | 基本報酬1.1万円(税込)/業者1社あたり | 0円~ | 21,780円(税込) |
解決報酬 | – | – | – | 2.2万円(税込)/業者1社あたり | – |
成功報酬 | – | – | 取り戻せた過払い金額の22%(税込) | 取り戻せた過払い金額の22%(税込) | 取り戻せた過払い金額の22%(税込) |
減額報酬 | – | – | 0円 | 減額分の11%(税込) | 減額分の11%(税込) |
事務手数料 | – | – | – | 4.4万円(税込) | – |
司法書士法人杉山事務所
毎月圧倒的な債務整理の相談件数で知られている杉山事務所ですが、任意整理に注力している事務所です。
過払い金請求で培った貸金業者や信販会社の交渉力は、あなたの任意整理を有利に進めてくれます。
- 相談料 無料
- 基本報酬 27,500円(税込)~
杉山事務所は「あなたの状況によって費用が変わります。あなたにとって最適なプランを提案させてい頂きます。」とあるように、費用内訳の詳細は明かされていません。
杉山事務所で任意整理された方の体験談を聞いていると、「債務整理をして損してしまった」「赤字になった」という話は聞きません。あなたに不利な債務整理は進めない事務所です。
任意整理は相場の金額で行われているようです。相談時には費用相場と比較して、納得した上で依頼することをおすすめします。
司法書士法人杉山事務所がなぜ選ばれ続けているのか。口コミ評判に基づいて明かした記事がありますので、一読してみてください。
参考として見られている記事
- 任意整理や過払い金請求の口コミ評判で選ばれ続けている司法書士法人杉山事務所がなぜ選ばれているのかその理由を徹底解説して記事にしました。
司法書士法人みどり法務事務所
顧客満足度に重きをおく司法書士法人みどり法務事務所は、依頼者の要望でも多い、「家族や身内、会社にバレないように手続きを進めたい」を十分に叶えてくれる事務所です。
債務整理件数を数多く手がけるというよりかは、本当に債務整理が必要な案件のみを進める事務所です。
- 相談料 無料
みどり法務事務所は「その他の費用は、お客さまの状況によって変わります。お気軽にお問い合わせください。」とあるように、費用総額や内訳は明かされていません。
相談時には費用相場と比較して、「なぜこの費用がかかってくるのか」を聞き、あなたが納得した上で依頼することをおすすめします。
参考として見られている記事
- 任意整理や過払い金請求の口コミ評判で選ばれ続けている司法書士法人みどり法務事務所がなぜ選ばれているのかその理由を徹底解説して記事にしました。
みつ葉グループ
みつ葉グループは司法書士事務所と弁護士事務所を擁しています。司法書士の領域では対応ができない分野も、みつ葉グループの弁護士と連携することで依頼者の借金問題をフレキシブルに解決へと導いてくれます。
- 相談料 無料
- 着手金0円
- 基本報酬1.1万円(税込)/業者1社あたり
- 成功報酬 取り戻せた過払い金額の22%(税込)
- 減額成功報酬0円
みつ葉グループは着手金0円、減額報酬0円が魅力的です。基本報酬や成功報酬も相場と比較して大差ないので、安心して依頼できる事務所です。
参考として見られている記事
- 任意整理の口コミ評判で選ばれ続けているみつ葉グループがなぜ選ばれているのかその理由を徹底解説して記事にしました。
弁護士法人ベリーベスト法律事務所
ベリーベスト法律事務所は国内に53か所、海外2か所に事務所を構えています。所属弁護士は270名以上かつ各弁護士はテレビ会議を行うことで連携が取れています。
複雑な債務整理案件も過去のベリーベストでの解決事例からあなたにとって有利にすすめてくれます。
- 相談料 無料
- 手数料0円~
- 解決報酬金(成功報酬型)2.2万円(税込)/業者1社あたり
- 成功報酬 取り戻せた過払い金額の22%(税込)
- 減額報酬 減額分の11%(税込)
- 事務手数料 4.4万円(税込)
※金額は状況によって異なる。
ベリーベスト法律事務所は弁護士が対応してくれるのもあり、司法書士事務所に比べると費用は大きくなります。何社も借入している方や、自己破産、個人再生も視野に入れている方、まずは任意整理できないかどうか相談したい方におすすめです。
複雑な債務整理でも辞任せず解決まであなたに向き合ってくれる頼れる事務所なのがベリーベスト法律事務所です。
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弁護士法人サンク総合法律事務所
サンク総合法律事務所は任意整理に注力している弁護士事務所です。6名の弁護士が在籍していて、アットホームな雰囲気が定評です。
任意整理に注力している事務所は弁護士や司法書士の在籍が多く、経験が浅い~ベテランまでどのような弁護士や司法書士があなたの担当になるかは未知です。
サンク総合法律事務所は少数精鋭揃いなので、どの弁護士があなたの担当になっても安心できるサービスを受けられます。
- 相談料 無料
- 着手金0円
- 基本報酬 21,780円(税込)
- 成功報酬 取り戻せた過払い金額の22%(税込)
- 減額報酬 減額分の11%(税込)
サンク総合法律事務所は他の弁護士事務所に比べると費用面であなたに有利な事務所です。担当してくれる弁護士の雰囲気を見定めるためにも、任意整理について一度、無料相談してみる価値はある事務所です。
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